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8 ピンの PIC マイコンを比較してみた

最終更新日さいしゅうこうしんび:2023-09-16

 8 ピンのマイコンは、小型・安価なので、簡単な制御をしたい場合に重宝します。しかし、同じ 8 ピンでも種類が多くてどれを選べばわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで、8 ピン PIC について、秋月電子通商で販売されている種類を比較しおすすめを選んでみました。選定の参考になれば幸いです。なお、掲載の情報は 2023-09-11 現在の情報になります。

入手が容易な 8 ピン PIC

 以下は入手が容易な(秋月電子通商で購入できる)8 ピン PIC の一覧です。

  • PIC12C509A(ベースライン・ワンタイム)
  • PIC10F200(ベースライン・厳密には 6 ピン)
  • PIC10F222(ベースライン・厳密には 6 ピン)
  • PIC12F509(ベースライン)

  • PIC12F609(ミッドレンジ)
  • PIC12F615(ミッドレンジ)
  • PIC12F629(ミッドレンジ)
  • PIC12F675(ミッドレンジ)
  • PIC12F683(ミッドレンジ)

  • PIC10F322(Enhanced・厳密には 6 ピン)
  • PIC12LF1822(Enhanced・LF タイプ)
  • PIC12LF1840(Enhanced・LF タイプ・SOP・売り切れ中)
  • PIC12F1501(Enhanced)
  • PIC12F1572(Enhanced)
  • PIC12F1612(Enhanced)
  • PIC12F1822(Enhanced)
  • PIC16F18313(Enhanced)

 ベースラインシリーズは最も基本的な構成で、割り込みが使えないなどの制約があります。ミッドレンジシリーズは標準的な種類で、数年前までよく使われていましたが、現在では Enhanced ミッドレンジシリーズ(F1 ファミリ)が主流になりつつあります。Enhanced ミッドレンジではアーキテクチャが見直されペリフェラル(周辺機能)も増強され、MCC(レジスタの設定ツール)が使えて比較的安価と、保守用途でなければ Enhanced が良いと思います。

8 ピン PIC 比較表

 以下は、秋月電子通商で手に入る 8 ピン PIC の機能比較表です。ただし、一部記載していない機能もあります。表は横スクロールができます。

型番 シリーズ 価格(円) プログラムメモリ RAM EEPROM 最大クロック GPIO タイマの種類 ADC コンパレータ MSSP (I2C/SPI) EUSART DAC CLC PWM NCO CWG SMT ZCD DSM
PIC10F200 ベースライン 110 256 W 16 B 内蔵 4 MHz 4 0
PIC10F222 ベースライン 45 512 W 23 B 内蔵 8 MHz 4 0 2 (8-bit)
PIC10F322 F1 ファミリ 110 512 W 64 B 内蔵 16 MHz 4 0/2 3 (8-bit) 1 2 (10-bit) 1 1
PIC12F509 ベースライン 140 1 kW 41 B 内蔵 4 MHz 6 0 -
PIC12F609 ミッドレンジ 160 1 kW 64 B 20 MHz (内蔵 8 MHz ) 6 0/1 1
PIC12F615 ミッドレンジ 180 1 kW 64 B 20 MHz (内蔵 8 MHz ) 6 0/1/2 4 (10-bit) 1 ECCP
PIC12F629 ミッドレンジ 200 1 kW 64 B 128 B 20 MHz (内蔵 4 MHz) 6 0/1 1
PIC12F675 ミッドレンジ 220 1 kW 64 B 128 B 20 MHz (内蔵 4 MHz) 6 0/1 4 (10-bit) 1
PIC12F683 ミッドレンジ 250 2 kW 128 B 256 B 20 MHz (内蔵 8 MHz) 6 0/1/2 4 (10-bit) 1
PIC12F1501 F1 ファミリ 140 1 kW 64 B 20 MHz (内蔵 16 MHz) 6 0/1/2 4 (10-bit) 1 1 (5-bit) 2 4 1 1
PIC12F1572 F1 ファミリ 130 2 kW 256 B 32 MHz (内蔵 20 MHz) 6 0/1/2 4 (10-bit) 1 1 (5-bit) 4 (10-bit) 1
PIC12F1612 F1 ファミリ 150 2 kW 256 B 32 MHz (内蔵 32 MHz) 6 0/1/2/4/6 4 (10-bit) 1 1 (8-bit) 2 - CCP 1 1 1
PIC12(L)F1822 F1 ファミリ 200 2 kW 128 B 256 B 32 MHz (内蔵 32 MHz) 6 0/1/2 4 (10-bit) 1 1 1 1 (5-bit)
PIC12F1840 F1 ファミリ 210 4 kW 256 B 256 B 32 MHz (内蔵 32 MHz) 6 0/1/2 4 (10-bit) 1 1 1 ECCP
PIC16F18313 F1 ファミリ 160 2 kW 256 B 256 B 32 MHz (内蔵 32 MHz) 6 0/1/2 5 (10-bit) 1 1 1 1 (5-bit) 2 2 (10-bit) 1 1 1

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8 ピン PIC のおすすめはこれ!

 電子部品は用途に合わせて選ぶため、これが万能というものはありませんが、迷ったらこれ!というものをシーン別に選出しました。

 結論を出すと、機能重視なら、PIC16F18313 を、価格重視なら PIC10F222 を、低消費電力を求めるならPIC12LF1822、8 ビット DAC が必要なら PIC12F1612 をおすすめします。

とにかく高機能!PIC16F18313

 16F18313 は最新の型番 5 桁の PIC で、ペリフェラルを豊富に内蔵していながら 160 円と比較的安価です。DAC は 5 ビット、タイマは 3 つと 12F1612 よりは少ないものの、I2C・SPI、UART といった通信系のペリフェラルや、CLC(プログラム可能な論理回路)も内蔵されており、ペリフェラルを活用したアプリケーションに最適です。

とにかく安く!PIC10F222

 10F222 はベースラインシリーズなので、割り込みが使えない等の制約はありますが、秋月電子通商で最も安い(45 円)PIC であり、単純に I/O を行うだけであればとてもコストパフォーマンスの高いマイコンです。8 ビットながら ADC も内蔵しており、0.6 V の固定電圧リファレンスを利用して電源電圧の大まかな判定も可能です。いかに制限のある中でアプリケーションを実装するかという楽しみもあります。厳密には 6 ピン PIC ですが、DIP パッケージでは 8 ピンになっています。そのため、実際に I/O として使えるのは 4 ピンのみになります(1 本は入力専用)。

電池長持ち!低消費電力の PIC12LF1822

 LF タイプは、5 V では定格オーバになってしまう(3 V 程度で使用する)のですが、低消費電力です。PIC12LF1840 もありますが、売り切れですし SOP パッケージなので、12LF1822 がいいかと思います。例えば、LF でない PIC12F1822 と比較したとき、電源電圧が 3 V、クロックを 31 kHz(LFINTOSC)に設定した場合、12F1822 では最大 50 μA なのに対して 12LF1822 では 22 μA と半分以下の電流で済みます(データシート上の値)。電池駆動したい場合は、低消費電力である点は重要ですね。

8 ビット DAC が必要!PIC12F1612

 12F1612 には 8 ビットの DAC が内蔵されています。5 ビット DAC ならばほかの PICにもありますが、8 ビットの DAC は重宝するもの。外付けのバッファ(ボルテージフォロワ)が必要になってしまいますが、8 ビットの DAC が必要な場合はこれ一択になります。タイマも 5 つ入っているので、応用範囲が広がりそうです。

用途に合わせて選ぼう

 ただし、ここに挙げた PIC であれば何でもできるというわけではなく、必要な機能が搭載されているか、電源の要件を満たすか等、データシートを見比べて選定することが重要です。これらはあくまでも私が選んだものですので、アプリケーションによって要求スペックは異なります。高機能であるほど設定が複雑だったり高価だったり(Enhanced シリーズは MCC が使えて安価ですが)するので、大は小を兼ねる感覚でオーバスペックな PIC を選んでも無駄が生じてしまいます。例えば、単に LED を点滅させたいだけの場合では、160 円の PIC16F18313 を選ぶよりは 45 円の PIC10F222 を選ぶほうがベターでしょう。用途に応じた最適な PIC を選んでみるといいと思います。


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